間違った乾かし方が髪のダメージを加速させる
毎日何気なく使っているドライヤー。実は、使い方を誤ることで髪に深刻なダメージを与えてしまうことがあります。特に、濡れたまま放置する・熱風を一点に当て続ける・タオルドライが不十分など、些細なミスの積み重ねがパサつきや枝毛、切れ毛を引き起こしてしまうのです。
今回は、美容室「らら-LaLa-」でも推奨している、正しいドライヤーの使い方やポイントをご紹介します。日常の習慣を見直すことで、髪のツヤやまとまりが格段に変わります。
髪が傷む主な原因とは?
濡れた状態のまま放置するリスク
髪は濡れている状態が一番デリケートです。キューティクルが開いているため、摩擦や乾燥の影響を受けやすく、放置することで水分がどんどん奪われてしまいます。自然乾燥を好む方もいますが、実はこれは髪にとって大きな負担となります。
熱風を長時間当て続ける
熱風を同じ箇所に当て続けると、髪表面のタンパク質が熱変性を起こし、硬くパサついた質感になってしまいます。高温は効率よく乾かせる反面、使い方に注意が必要です。
タオルドライが甘い
タオルドライが不十分だと、ドライヤーの時間が長くなり、熱によるダメージが増えてしまいます。ゴシゴシとこするのもNG。キューティクルを傷つける原因になるため、優しく押さえるように水分を取ることが大切です。
正しいドライヤーの使い方
まずはしっかりタオルドライ
ドライヤーを使う前に、吸水性の高いタオルで髪の根元から毛先まで水分をやさしく取り除きましょう。マイクロファイバータオルなどの使用もおすすめです。
根元から乾かすのが基本
ドライヤーは「根元→中間→毛先」の順番で乾かすのが基本。毛先から乾かすと水分が飛びすぎてしまい、パサつきやすくなります。特に根元をしっかり乾かすことで、頭皮のムレやニオイを防ぎ、スタイルの持ちも良くなります。
ドライヤーは20cm以上離して使う
ドライヤーの吹き出し口と髪の距離は、最低でも20cm程度空けましょう。近づけすぎると熱が一点に集中してしまい、ダメージが大きくなります。風を広げながら、手ぐしやブラシで流れを整えつつ、動かしながら乾かすことがコツです。
8割乾いたら冷風に切り替える
8割ほど乾いたら、冷風に切り替えて仕上げましょう。冷風にはキューティクルを引き締める効果があり、ツヤを出しながらスタイルをキープできます。特にクセが出やすい方や広がりが気になる方には効果的です。
より美髪に近づくための+αケア
洗い流さないトリートメントで熱から守る
ドライヤーの前に、洗い流さないタイプのトリートメントやオイルをなじませておくと、熱から髪を守りながら保湿力も高められます。髪質に合わせて適量を調整し、つけすぎには注意しましょう。
プロ仕様のドライヤーを取り入れる
最近では、風量や温度コントロールに優れたプロ仕様のドライヤーも市販されています。らら-LaLa-でも使用しているような高機能ドライヤーは、時短にもなり、ダメージを最小限に抑えてくれます。
よくある乾かし方の勘違い
自然乾燥の方が髪にやさしい?
自然乾燥は熱のダメージがない分、一見やさしく見えますが、実際はキューティクルが開いた状態で長時間放置されるため、乾燥や摩擦に弱くなります。ドライヤーで正しく短時間で乾かすほうが髪にとっては安全です。
夜寝る前に濡れたまま放置しても平気?
濡れたままの就寝は絶対にNGです。枕との摩擦で髪が大きく傷つき、寝癖もつきやすくなります。さらに、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなるため、ニオイやかゆみの原因にもつながります。
まとめ
ドライヤーは、使い方次第で髪の運命を大きく左右します。正しい乾かし方を身につけることで、日々のヘアケア効果がグンと高まります。
* 根元から順に乾かす
* ドライヤーは髪から20cm以上離す
* 仕上げは冷風でキューティクルを整える
* 洗い流さないトリートメントで保護する
普段の習慣を少し見直すだけで、髪の質感やまとまりは大きく変化します。美髪を目指す第一歩として、ぜひ今日から意識してみてください。